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議事録
平成20年11月6日(木)午後7時より午後10時まで 三好市池田総合体育館サブアリーナにて |
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【司会:真鍋浩章(写真左) 以下"司会"】 定刻が参りましたので、ただいまより(社)阿波池田青年会議所2008年度11月度例会三好市長マニフェスト中間検証大会を開会いたします。まず初めに、主催者を代表いたしまして、(社)阿波池田青年会議所理事長 高尾修よりご挨拶申し上げます。 |
【理事長:高尾修(写真右)】 皆様こんばんは、本日は(社)阿波池田青年会議所主催によります三好市長マニフェスト中間検証大会にこのように大勢の皆様御参加いただきまして、誠にありがとうございます。本年度(社)阿波池田青年会議所理事長を勤めさせていただいております、高尾と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。 私達(社)阿波池田青年会議所は、三好市・東みよし町を活動エリアに明るい豊かな社会実現を目指しまして、まちづくり事業や青少年育成事業に取り組んでおります。そして本日三好市長マニフェスト中間検証大会を開催させていただくわけでございますが、私たちは約2年ほど前三好市長選挙の際に、ローカルマニフェスト型公開討論会を開催させていただきました。この公開討論会というのは、簡単に言いますと今までのお願いの選挙から、政策中心の約束の選挙へ変えていこうじゃないかという運動でございまして、その公開討論会時に候補者の方たちから政策や方針などをご説明していただき、多くの市民の皆様に聞いていただけたことだと思います。 そしてここで重要になりますのが、マニフェストによって選んだ以上、住民も行政にまちづくりを任せるのではなくて、行政と住民が一緒になって町を作っていこうというところが重要なポイントであり、私達の街は私たちで作るという意識が大切だと考えます。そして昨年マニフェストが提示されまして1年が経過した中、住民の皆様にアンケートを取らさせていただきました。そのアンケート結果は今お手元にある資料の中間検証大会の式次第の2ページ目に載っていると思いますが、見ていただきたいのですが約8割の方が三好市長のマニフェストを知らないという回答でございました。そして昨年度はそれによりまして、三好市長のマニフェストを多くの市民の皆様に認識していただく事とそして、1年次の進歩状況をお聞かせいただくために、市長懇談会を開催いたしました。その市長懇談会のときに俵市長と各関係部長に1年次での進歩状況や取り組みなどについて説明していただきました。この模様はケーブルテレビにて、昨年度放送させていただきましたのでご覧になった方も多くおられるとは思います。1昨年の公開討論会、そして昨年の事業をふまえ今年度は昨年に引き続きまして、マニフェストが提示されて2年が経過した中、今中間地点でございます。2年次の進歩状況そして改善点そして今後の取り組みなどを市長直接、住民の皆様にご説明していただく場として、今回開催させていただきます。そして市民の皆様には市政について関心を持ってもらい、その説明に対しまして今回お配りしておりますアンケートにご回答いただくことによりまして、改善や取り組みへの民意の反映に役立てていければと考えます。そして今回この様な場を設けることによりまして、住民のまちづくりへの積極的な参画として、マニフェストサイクルを定着させ市民の皆様の市政への関心を高めるきっかけになればと思っております。また本日はすばらしいコーディネーターをお迎えしておりますので、ぜひとも最後まで宜しくお願いいたします。最後になりましたが、本日ご多忙にも関わりませずご出席いただきました俵市長におかれましては、市民にマニフェストの進捗状況を発表する絶好の機会となると思いますので、何卒宜しくお願い申し上げまして主催者代表の挨拶と代えさせていただきます。 それでは、限られた時間ではありますが、最後まで宜しくお願い申し上げます。 |
【司会】それでは、本日お越しいただいておりますお二方のご紹介をさせていただきます。まずは、三好市の俵 徹太郎三好市長をご紹介いたします。昭和18年に三好市にお生まれになり、昭和60年徳島県議会議員初当選、平成11年池田町長当選、平成18年初代三好市長に当選され、現在三好市長現職であられます。 続きまして、本日の基調講演ならびにコーディネーターをお願いいたしております中村 健様をご紹介いたします。昭和46年に池田町にお生まれになり、平成11年に川島町長に初当選され全国最年少の市長となられました。2期町長を務められた後早稲田大学大学院公共研究科を卒業され、現在ローカルマニフェスト推進ネットワーク四国事務局長を務められております。中村様には引き続きご講演をお願いしたいと思います。本日の演題は『マニフェストが地域を変える』となります。それでは中村様よろしくお願いいたします。 |
【コーディネーター:中村健(写真左)以下"コーディネーター"】 あらためまして、皆さんこんばんは。三好病院で産声を上げて、箸蔵で育ちました私が久方ぶりに、故郷に帰ってまいりました。というまあオレンジ色の法被の方のよくある台詞でございますけども、挨拶はそこそこにしまして、早速本題に入っていきたいと思います。今日は大変お寒い中、お時間もお忙しい中にたくさんの人にお集まりいただきありがとうございました。今日はですね、選挙の時にはほんとにたくさんの方が動員をされまして、たいていの自治体では選挙のときはものすごい盛り上がるんですね、だけど選挙が終わってしまうと、結局4年間みんなこう、市民の方も無関心になってしまう。選挙のときは候補者と有権者が非常に近いんですけども、選挙が終わったらまた、離れてしまうっていう現象が全国どこでも起こることなんですね、現在よくあるパターンなんですね。で、ほんとにそれでいいんだろうかということで、最近ではこういった、たとえば候補者の方が当選をされて1年目・2年目・3年目とかいう節目の時にですね、どれぐらい選挙のときに約束をした事を、現在進捗状況がどの程度できてるんだろうというのをチェックしてみようという様な市民団体の動きが出てきまして、今日がですね、三好市においては初めて、2回目ですね、JCさんにおいて2回目のチェックということになります。 |
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今日は、市民の皆様にもこうしてお集まりいただいて、これから市長のお話を頂くということなんですけれども、その前にマニフェストというものがいったいどういうものなのかというのを簡単にまず説明していきたいと思いますので、前のスクリーンをごらん頂きたいと思います(※スライド1)。 マニフェストっていうのは、元々ラテン語なんですね。はっきり示すっていう意味があります。どこから来たのかって言うと、ゴミを集める車がありますねゴミの収集車、ゴミの収集車がゴミを集めて焼却場へ持って行ったときに、焼却場で伝票を渡すんです、係りの人に。その伝票のことをマニフェスト伝票って言うんです、そこからきてるんです。つまり、そのマニフェスト伝票をゴミの焼却場の係りの人が見ると、このゴミはどの車が、何月何日にどの車が、どのエリアのゴミを、生ゴミなのか不燃ゴミなのか、どういうようなゴミを何月何日にどのエリアからどれくらいの量を持ってきたのかっていうのが書かれてある伝票なんですね、これがマニフェスト伝票って言うんです。そのゴミの収集車ゴミの焼却場、ここで使われています。 |
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そこから出てきたのがマニフェスト、これをですね政治のほうへも導入したらどうだろうかっていうふうに考えまして、日本で初めて2003年に導入を提唱したのがこの北川正恭って言う今早稲田大学の教授でございます(※スライド2)。2003年に日本の国で初めてマニフェスト選挙って言うのが行なわれて以来、まだまだ5年かという短い期間なのですが、マニフェスト選挙とかそういう言葉が、定着をしつつある状況が現在の状況でございます。そのマニフェストなんですが、そんなに難しくないんです。皆さんたとえば車を買うときに、どういう車を買おうかって考えますよね普通、トヨタとか日産とかに行くと、たとえばこの車がほしいとなったらその車のパンフレットをもらいます。そのパンフレットを見るとこの車は、こういう車でそして安全性がこれくらいで費用はこれくらいかかって、燃費はこれくらいですよとか、これはオープンカーですよとか、パンフレットを見るとその車の事細かなことが、書いてありますよね。普通の人がたとえば車を買うときに、なんでもええわと車屋さん、あんた信頼しとるから、持ってきてくれといわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもやっぱり予算はだいたいこれくらいで、もう軽でええかなとかですね、そんなに大きなんいらんなとか、やっぱり自分なりの注文があると思うんですね、皆さん買い物をしたり日常の生活をするときには、マニフェストっていうのを知らず知らずのうちに、そういうことで実感されていると思うんですね。たとえば、マニフェストと同じような話で、何年か前にBSEっていう、病原体が問題になりました。狂牛病ってやつですね、狂牛病・BSE、これを防がなくてはならないということで、トレーサビリティー制度っていうのが、導入されました。お聞きになられたことあると思いますけども、トレーサビリティーっていうのは、つまりこの牛肉はどこで育って、親がどういう牛で、何ヶ月どこの牧場で飼育されて、どこでと殺されて、どういうルートをたどって、ここのスーパーに並んでるっていうのが、その伝票を見ると全部解るって言うのが、トレーサビリティー制度なんですね、なので、そういうマニフェスト的な同じような現象って言うのがですね、いろんな業界で今起こりつつあります。だけど、政治だけ、政治や行政っていうのは、比較的そういうのがなかったんですね。さっきの車の話になりますが、私も過去に2度選挙しました、車のパンフレットで言いますと、こういう公約でしたね、私の車はよく走ります、よく曲がります、よく止まります、ていう公約だったんです。よくわからないですよね、なんか走りそうやし、普通に機能はしそうやなっていうぐらいしか、解らないんですよね。もっと具体的に選挙のときに、市民の方に選択する材料を示さないかんのちがうかなということで、マニフェストというのは、具体的に書きましょうっていうような、話になったんですね。それが、マニフェスト型政治と選挙といわれるものでございます。 |
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マニフェストっていうのは、こういう考え方なんですね、一番最初に目標っていうのを掲げます。つまり、何をどうしたいのか、何がやりたいのかという目標を掲げると、その目標から今の自分、現状を見るんです。今の状態を見たらですね、目標と現状のギャップが出て来るんですね。目標と現状のギャップが出てきたら、もうこっちのもんなんですね、これをギャップを埋めて行くためには、何をどうすればこのギャップが埋まるのかっていうのを考えて実行して行くんですね。たとえば、1年後にここの目標に達成したいというふうに考えたら、じゃあ1年後に今の状態から、何をどうすれば目標が達成できるんだろうっていうような、考え方なんです(※スライド3)。 なにをどうしたらいのか、誰がするのか、いつまでにするのか、どんなふうにしてするのかっていうのをですね、順番に考えて行くと、マニフェストっていうのがですね比較的わかりやすく、見えるんじゃないかなっていうことだと思います(※スライド4)。 これを三好市に置き換えますと、まず三好市をどうしたいのか、三好市はどうあるべきなのかっていう、目的とか目標をですね、三好市は次に何を大切にする自治体なのか、つまりこれはどういうことかっていうと、三好市をこういう市にしたいと目標を掲げるとしますね、だけどじゃあ、なにをやってもいいかというと、そういうわけでもないんですね、環境を大切にとかですね、高齢者の方を大切にとか、あるいは文化を壊さないようにとか、大切にするものもあると思います。目標を達成するためには何をやってもいいのかというと、そういうわけでもないので、どういうことを大切にしながら、目標を達成したいのかって言うのをまず考えるんですね、そうすると、じゃあそのためにはどういうことをすれば、どういう順序で行なえば、できるのかっていうのを考えていくんですね(※スライド5)。逆にこういうことをこういう手順でやれば、たとえば環境を壊さずに目標が達成できるねっていう今度逆にも繋がっていかなければいけないんですね。 |
※スライド3:考え方 ※スライド4:示し方 ※スライド5:目標ー考え方ー方法 ※スライド6:マニフェスト評価者 |
マニフェストっていうのはさっきも言いました、選挙のときは皆さんものすごく盛り上がるんですけども、選挙が終わると全然いっきに潮が引いてしまうようなさめ方をするような傾向が非常にあります。マニフェストって誰のものなのかっていうことなんですけども、マニフェストってみんなのものなんですね、候補者一人のものでもないんです、行政がマニフェストを注視して、行政だけがやっとけばいいというものではないんです、なのでマニフェストって、そのときのリーダーがですね地域のリーダーが示した方向性、設計図、市の設計図ですね。なので、行政はそれに向かってもちろん取り組んでいただき議会もチェックをしたり、後押しをしたりする、メディアもですねそれについて関心をもってもらうような情報をどんどん提供していったり、チェックをしたりとかですね、もちろん主役である住民の方も無関心ではなくて、マニフェストに関心をもっていただくと、そういうような感じで、いろんな方がマニフェストって言うのは、本来関わっていかなくてはいけないんじゃないのかな、ほったらかしでいけないんじゃないのかというふうに思うんですね(※スライド6)。 |
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今日行なう検証、こういうポイントをぜひ、まず覚えていただきたいと思うんですね(※スライド7)、選挙の時にはこのマニフェストって見やすいかなとか、市の将来像が書かれてるかなとか、候補者のやりたいことが具体的に示されているかなというところを見るとよくわかると思います。選挙の終わった現在ですね、現在はたとえば、そのマニフェストって今皆さん手元にありますか、候補所の政策っていうのを覚えてますか、簡単に情報を入手することができますか、或いはどの程度実行できているかなとか、どのように取り組んでいるかなと、こういう所に関心を持って、今日はぜひお聞きになっていただきたいなと思います。 評価の視点の大切なところは、3つの指標っていうのがあるんですね(※スライド8)これちょっと難しいかもしれません、インプット・アウトプット・アウトカムっていう3つの指標があるんです。どういうことかというと、インプットっていうのは、資源をいくら投入したのか、アウトプットは、何をしたか、何がどの程度アウトカムは改善されているのか、つまりですねインプットって言うのはこういうことです。たとえば1億円かけて道路を作りました、っていうのがインプットです。1億円かけて道路を作りました。アウトプットって言うのは1億円かけて道路を作った結果道路がたとえば2キロ延長されましたって言うのがアウトプット。アウトカムっていうのが、それによって交通渋滞たとえば朝夕の通勤ラッシュの時間帯の渋滞がたとえば、20分緩和されましたっていうことなんですね。解りますか、1億円かけて道路を作った結果道路が2キロできました。その結果渋滞が20分緩和されました。この指標なんですね、よく行政にありがちなパターンはですね、1億円かけて道路を作りました。2キロ道路ができましたで終わるんですね、大切な事は、おそらく市民の方っていうのは、肌で感じる実感とか、合併してどうなったのかなとか、あるいは俵市長の今の市政どうなのかなとか、日常の生活で感じとる実感ですね、この実感っていうのはこの政策をしたことによって、どういう変化が現れたか。これが一番市民の方の関心があるところなんですね、なので今日はぜひこの3つの視点っていうところを大事にしながら、見ていきたいなっていう風にも思っています。 |
※スライド7:ポイント ※スライド8:評価の指標 ※スライド9 |
ただいまから市長のほうに今日は、ご自身のマニフェストの進捗状況について資料を作ってきていただきました、それを今から、ご説明を頂きまして、皆様方にお手元にお配りしている資料に入っているアンケート用紙にお手数ですけども、お答えを頂きながら皆さんと一体感を持った会を努めていきたいと思っておりますので、ぜひ積極的にご参加をいただければと思っておりますので宜しくお願いいたします。 それでは、ただいまから市長のほうにご説明いただきたいと思います。ありがとうございました。 |
【司会】中村様ありがとうございました。ただいまより俵徹太郎三好市長によるマニフェストの進捗状況と今後の取り組みについてのご説明をおこないます。それでは、俵市長、中村様ご登壇ください。 |
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